キリスト教の葬儀を執り行う際の準備やマナー、また生前のご相談等について、
皆さまから多く寄せられるご質問をまとめました。
ご葬儀について
Q. 教会以外でもご葬儀はできますか?
もちろん可能です。ご要望に応じて、ご自宅、公営の式場、または弊社提携式場をご提案します。
司式者と相談し、式場が教会の設えに近くなるよう、準備いたします。
コロナ禍以降の施行割合は、教会1:ご自宅・式場1です。
Q. はじめての讃美歌、歌えるか不安です
ご安心ください。歌えなくても全く問題ありません。 讃美歌は、メロディをつけた祈りです。
故人が愛した歌である場合も多いので、歌詞を目で追って、歌を通して、故人が信じた神様に触れてください。
Q. 法事にあたる行事や習慣はありますか?
教会によっては、50日祭としてミサや礼拝を行う場合もあります。 ご遺族・ご親族が集うのは、お墓にお骨を納める納骨式のみという場合も少なくありません。
キリスト教では、四九日などの法事は行いませんが、毎週日曜に礼拝があり、祈ることで、人々を日々の務めへ送り出しています。
また、毎年11月1日(または11月の第1日曜日)を諸聖人(聖徒)の日として、故人の名前を読み上げ、 共に祈る召天者記念礼拝、教会や教団が持つ墓地の前で祈る墓前礼拝を行うこともあります。
ご参列について
Q. どのような服装で参列すれば良いですか?
お持ちの喪服で結構です。 数珠は不要です。
履物については、教会によっては、靴を脱いで入るところがあります。靴のままで入場できる大きな教会は、元来、讃美歌やオルガンの音が響くように設計されています。高いヒールやかかとのないミュールは、献花や移動の際、靴音が響くので避けた方が良いでしょう。
Q. キリスト教葬儀で気を付けるべきことは?
お葬式の連絡が来たら、ご葬儀の開始(開式)から終わりまで、概ね 1 時間半程度、ご都合をつけてお越しください。
ご葬儀は、これまで故人を育み生かした神様への礼拝です。(礼拝の形式を取り入れたといわれる)入学式や卒業式のように、初めから終わりまでご列席ください。
車いすでご参列の場合は、あらかじめ葬儀社にご相談されることをお勧めいたします。
Q. お香典(お花料)の袋は何を持っていけば?
「お花料(もしくは御花料)」と書かれた袋をご用意ください。文具店や大きなスーパー等でお求めいただけます。
手に入らない場合は、御霊前の袋でも問題ございません。
その他
Q. 施設に入居中の家族は参列できますか?
まずは、施設のケアマネジャーにご本人の体調面・送迎についてご相談ください。
送迎や付き添いは、施設の方や介護タクシーなどにお任せすると、ご家族はお別れに集中できます。
喪服は、お手持ちの黒やダークカラーのニットをお召しになる方が多いです。
Q. 納骨まで自宅で預かるお骨はどこに置いたらいいでしょうか
お骨の置き場所についての定めはありません。 打ち合わせの際に、告別式当日までに、故人のために60センチ四方ほどの場所をご用意くださいとお願いしています。 リビングや故人の居室・書斎に置かれる方がほとんどです。
納骨までお骨とご遺影を飾る方もあれば、遺影写真はしまい、ご家族との写真を飾る方もおられます。
キリスト教ではお供えの習慣はありませんが、これまで朝は一緒にコーヒーを飲んでいたから、これからも2杯分コーヒー を用意し、写真の前に置くという方もおられます。
Q. ご葬儀のあとの来訪について
ご葬儀に来られなかったご親族やご近所の方が来られる場合は、お線香のないお宅にどうしたらいいか戸惑われるかもしれ ません。予め、お盆に白いカーネーションを数輪用意し、献花のように花瓶に入れていただくようお願いしたり、お茶菓子などを用意し、思い出を分かち合っていただくなどもよいと思います。意外なエピソードが聞けるかもしれません。