命日や誕生日が近づくと、心が沈んだり、急に涙が出たり、何も手につかなくなったりすることがあります。その方の役割は死とともに消えることはなく、その日が特別につらいのは、あなたが今も大切な人を大切に想っているからです。 今の気持ちを受け止め、どうかご自身を労ってください。
自社の本棚にある本から「死別の悲しみを癒すアドバイスブック」 キャサリン・サンダース著/白根美保子訳(筑摩書房) 慰めを見つけました。
『悲しみをありのままに受け入れる』という項目のなかに、 “悲しみを真正面から受け止め、悲しみの持つ面も悪い面もすべて感じ取り、体験することが、愛する人を失うという大きな喪失感から立ち直るための近道”と書かれていました。
また、次のようにも書かれています。
“死別の悲しみから立ち直るためには、感情を表に出してもいいのだということを知る必要があります。 「強くならなくちゃ」と思って、喜びなどのプラスの感情しか外に出してはいけないと考えていては、悲しむことはできません。 十分に悲しんだ後、それを乗り越えて向こう岸にたどり着きたいと思っているのなら、感情をありのままに受け止めることを自分自身に許し、そのための時間を十分にとることが大切です”
そのためのアイディア
キリスト教の葬儀において、ご納骨の後、故人の名前が読まれ、ご遺族に慰めがあるよう祈る教会もありますが、法事のように、四十九日や一周忌など決まった日程ではありません。 個別に食事会や旅行など、家族が集まる機会を作っているご遺族が多いようです。
そこで、
法事等のセレモニーとは別に、誰かと手作りの儀式を行う
というアイディアはいかがでしょうか。

たとえば、
- 家族で命日に集い、墓参りや食事を共にする。
- 故人の誕生日を祝う。プレゼントはなくても、家族や友人を招き、食事会をひらく。ケーキを食べる。「生まれてきてくれてありがとう」「出会ってくれてありがとう」「わたしの○○でいてくれてありがとう」と自分の言葉で感謝し、思い出を分かち合う。
- 「この一年こんなに大変だった」とノートに書きなぐり、破って捨てる。
儀式の効果
“他人とともに真剣に何かに向けて行動するとき、そこに人間を越えたレベルでの繋がりが生まれます。私たちの人生の中にエネルギーを外から注入してくれる「人間の絆」を作るチャンスを与えられるのです。(略)他人との関わりをきっかけとして、私たちは一つの状況を新たな状況へと積極的に作り替えられていきます。自分で始めた一つのプロセスに自分自身を儀式に身を委ねることで、わたしたちは、自分の周りにめぐらせていた柵を取り外し、先に待っている結果が自分にとってよいものであるという確信を持ち始めます。”
悲しみを抱えて生きるあなたの、お慰めとなりますように。
【引用元】
「死別の悲しみを癒すアドバイスブック」キャサリン・サンダース著/白根美保子訳(筑摩書房)