葬儀やお別れのことは、「こんなこと聞いていいのかな」と迷うことがたくさんあります。
このシリーズでは、実際によくあるご相談や、お客様の気持ちをもとにした“架空の対話”を通して、代表の佐々木がお話しします。
今回は、
「遺影は“ちゃんとした写真”でないといけないの?」
というご相談について。
実際に多くの方が感じている迷いや戸惑いを、対話形式でたどっていきます。
ケイさん: こんなこと、聞いてもいいですか? 遺影って、やっぱり「ちゃんとした写真」じゃないとダメですか? 父のとき、親戚に「遺影はきちんとしてないと」って言われて…。 でも父らしいのは、家でニコッとしてる写真で。ピースしてたりして。 あれじゃダメなのかなって、ずっと引っかかってます。
佐々木:外の顔とウチの顔ってちがうものね。 “ちゃんとしていること”より、“その人らしさ”が写っていることの方が大切だと、私は思っています。 だから、ご家族が「その人らしい」笑顔や雰囲気が映されていると思えるなら、ピースの写真でもいいですよ。
ケイさん: え、いいんですか…! なんか、遺影って「正装で、真正面で、証明写真みたいに」ってイメージが強くて。
佐々木: そう感じる方、とても多いです。 ただ、遺影って、毎日会う写真なんですよね。 「おはよう」「ただいま」って言いたいでしょう。 だから私はよく、こうお願いしています。 「毎日会いたい写真を選んでください」って。
ケイさん: “毎日会いたい”…それ、すごく腑に落ちます。 父の写真、かっこよく写ってるのもあるけど、笑ってるのを見るとホッとするんです。 …でも親戚の目とか、気にしちゃう。
佐々木: そうですよね。周りの声って、気になります。 そこで一つ提案があって。 もし社会的なお立場がある方や、たとえば「先生」と呼ばれる方、公開プロフィール写真をお持ちの方などの場合は、飾るシーンに合わせて写真を分けるのも良い方法です。
- 式場用の四つ切写真:きちんとした印象のものを
- ご自宅に飾る写真:ご家族写真の中から「普段の表情が伝わる一枚」を

ケイさん: なるほど…! “場所によって写真を変える”って発想、なかったです。 家では、父らしい顔に会いたいし。式では、親戚も来るし…。 両方を大事にできるんですね。
佐々木: はい。どちらかを我慢する、じゃなくて、どちらも大切にする選び方です。
ケイさん: あともう一個…聞いてもいいですか? 私は「自分で加工して用意したい」って思って。 でも、どこまでやっていいのか分からなくて。
佐々木: では、jpgで高画質の状態で保存して、共有してくださったら印刷だけしますよ。式場用の写真を家庭用のA4サイズのプリンターで印刷するのは、バランスが悪いのでお勧めしません。 「この写真でいけるかな?」「背景はどうしよう?」みたいな確認も、遠慮なくご相談ください。
ケイさん: 聞けてよかった…。 遺影って、もっと堅いものだと思ってたけど、ちゃんと“暮らしの中で会う写真”なんですね。
ケイさん: …ありがとうございます。父の写真、見直してみます。 今度は、「毎日会いたい」って気持ちで選んでみます。
佐々木:スナップサイズ(Lサイズ)の写真ならコンビニで印刷できるので、気軽に変えることができますよ。
遺影は、
「正しい一枚」を飾るものではなく、
これからも、その人を身近に感じられる写真なのかもしれません。
“おはよう”
“いってきます”
“ただいま”
“おやすみ”
毎日の中で、自然と声をかけたくなる。
そんな一枚を、ゆっくり探してみてください。